こんにちは、ひでです
前から行きたいと思っていた尾道に行ってきました。
広島市の中心部からバスに揺られること1時間半、尾道駅に到着です。そこから歩いて5分ほど行くと「尾道本通り商店街」があります。昔ながらのアーケードの商店街です。
早い時間に行ったのであまり人が写ってないですが、昼くらいになると観光客で賑わいます。
「パン屋航路」。もちろん志賀直哉の「暗夜行路」にかけた店名。人気店らしく、早い時間にもかかわらず狭い店内が人でいっぱいでした。
銭湯を改装したカフェ「ゆーゆー」。今の時代、銭湯はどんどん減ってしまっていますが、こうして歴史ある建物を残して、若者に向けたお店に生まれ変わらせる活動はとてもいいと思います。まだ営業時間前でした。
尾道商工会議所の建物も重厚でいい感じ。
迷いこみたくなる路地です。
「チャイダー」。お茶+サイダーだそう。どんな味なのか気になります。
商店街を抜けて、山を登っていきます。この先には千光寺というお寺と、文人たちにゆかりのある建物が多数。
山の中腹は住宅地になっており、中にはこんな雰囲気のある素敵なお宅も。
狭い石畳の道、木の門…素敵すぎです。
車が使えないという不便さはあるのでしょうが、こんな場所に暮らしてみたいような気持ちになってきます。石段のある街並みはロマンを感じます。
そして今回の目的その2、志賀直哉の住んでいた長屋です。父親との確執により、東京を離れここに居を構えたそう。暗夜行路はここで執筆されました。
中に入ると案内員の方が丁寧に説明をしてくれます。
実際に住んでいた部屋だそうです。ここで日々を過ごしていると、上の千光寺の鐘の音や、対岸にある石切り場で働く人々が歌う声などが聞こえてきたようで、その様子が暗夜行路の中に描かれています。とても好きな描写です。
山を下りて、こんどは尾道水道を挟んだ反対側にある向島へ。渡し船で10分ほどなのですぐつきます。
船着場からけっこう歩いたところにあった「後藤飲料水工業所」。雑誌で紹介されてました。カフェのような雰囲気ではなく、倉庫に積まれた飲料水をおじさんが手売りするという硬派なスタイルでした。
サイダーを購入。夏はやっぱりこれですね!
海沿いの坂の町ならではの景色、のどかな雰囲気を味わい、文人ゆかりの地を訪ねられて満足でした。一度くらい文豪のような生活をしてみたいなぁ。
(2018.8来訪)