はい、ひでです
神奈川県の海といえばやはり湘南や鎌倉が定番ですが、もっと先に足を延ばして三浦半島の先端の方へ行くと、まぐろで有名な三崎があります。今回は三崎港周辺を回っていきたいと思います。ここでは往復の電車とバス代プラス飲食店での食事、さらには選べるアクティビティまでついた「三崎まぐろきっぷ」というとてもお得なフリーパスが使えるので、それを使って満喫しちゃいます。
品川から京急で1時間20分、終点の三崎口まで行ってそこからバスに乗り、15分ほどで三崎港バス停に到着します。降りると目の前には海。昔からの漁港といった雰囲気で、数多くの漁船が停泊しています。
すぐ近くには堂々とした佇まいの木造旅館「三崎館」が。こちらでまぐろを食べることもできるのですが、今回は「くろば亭」というお店がおいしいと評判だったので、そちらを目指します。
漁港からくろば亭までは商店街を通っていきます。この商店街というのが、本当に昔からの個人商店が集まって形成されている所で、雰囲気が最高!中には新しいお店も何店かあるのですが、よくあるチェーン系のお店はおろかコンビニすら見当たりません。 僕は何度か訪れているのですが、いつ行っても癒されます。
入ってすぐのところにある酒屋さん。看板の文字のズレ具合がいい。 狙ったレトロさではなく自然にできた風景です。
こちらは釣具などを扱っている商店。看板の文字が右から左に書かれているあたり、相当昔からあるのでしょう。
三崎水軍という気になるワード。村上水軍みたいなのがあったんですかね?検索しても出てきませんでした。Tシャツ買っとけばよかったかな。
スナック「イタコ」。…一体どんなお店なんでしょうか。怪しい匂いしかしませんね。
とにかく全体的に香ばしいお店が多いです。ダンスウエアー?
マツウラさん。こちらも洋服屋でした。まるで宮殿のような建物上部。豪華です。
僕がこの商店街を知ったのは、上野樹里主演の「亀は意外と速く泳ぐ」という映画を観てのことです。ロケ地としてここが使われていました。映画自体も超ゆるい内容なんですが、そんな雰囲気とこの商店街はとてもマッチしています。活気がありすぎるわけでもなく、かといってシャッター街でもない。この絶妙な空気感、とても心地よいです。
路地にはネコちゃんの姿が。
映画の中にも出てきた通称「百段階段」。小桜姫坂というきれいな名前があるらしいです。
そして商店街の終わりまで行くと、今回の目的地くろば亭に到着です。商店街自体はけっこうガラガラだったにもかかわらず、店内は人でいっぱいでした。
手前に写っているのはまぐろの漬けトロ天丼。このまぐろの天ぷらがとてもおいしかった! 天ぷらで食べるって珍しいですよね。
満腹になり、お店を出て、来た道とは違う道でいったん戻ります。
「キーCOFFEE」。KEYじゃないんかい! 今回は行かなかったですが、ここもいつか入ってみたいです。
バス停に一度戻り、カフェを探したところレトロな外観のお店が。「ミナト食堂」とあります。
内装がおしゃれな感じ。店主のお兄さんに聞くと、元々ボロい物件だったのを全部自分でリフォームしたそう。すごい!
アイスコーヒーをいただきます。
どうやって水を出すかよくわからない手洗い場。みんな迷うそうです。僕も最初全然わかりませんでした。
まぐろきっぷを使って、水中観光船「にじいろさかな号」に乗っておさかなを眺めて、この日は終了。大満足でした。まぐろきっぷは本当にお得なのでおすすめです。
首都圏から行くにはちょっと交通の便が悪いので、湘南や鎌倉のような人気のあるエリアではないのですが、そのことがかえってここの良さを失わせずに済んでいると思います。小町通り商店街みたいな人だらけのところは楽しいけど正直、疲れますしね…。ただ、願うことはこの商店街がこの先も存続してくれる事です。また行かないとな。
2017.5月来訪