こんにちは、ひでです
今回はおさんぽシリーズ。文京区本郷へ行きます。本郷といえば東大のあるところとして有名ですが、街並みがとても良いところでもあります。過度な華やかさや乱雑さがなく、上品さと落ち着きが街全体に漂っています。そんな本郷を歩いた時の景色を収めました。
なにげなく歩いていると、さっそくこんな家に出会いました。この佇まい素敵すぎます。全面を覆う板壁、家の前の電柱、すぐ横の階段など見事としか言いようがありません。「昭和の家」シリーズのプラモデルとかにありそう。
同じ家を別角度から。西陽の当たりぐあいも良いです。ベランダは増築したのでしょうか。夕食は家族3世代で食卓を囲んでNHKをみているに違いないです。よく見ると下の方に小さな手洗い場がついているのがまたいいですね。
こちらはけっこう有名な場所だと思います。樋口一葉の旧居跡。普通に人が暮らしているため、あまり観光地として大々的に宣伝してはいないようです。
一葉も使っていたという井戸。
階段を上って、二軒の家の間に立ってみます。この薄暗さと、わずかに湿った空気がとても心を落ち着かせてくれます。人の家の前なのであまり長居するわけにはいきませんが。
この路地も静けさが漂っています。自転車が止めてあるのもいい。
同じ場所を反対側から見たところ。勝手口から生活感を感じます。住んでいる人の息づかいも聞こえてきそう。
自転車は意外にスポーティーなタイプのやつでした。欲を言えば新聞配達に使われてるような、昔ながらの自転車の方が風景にマッチしててよかったですけどね。まあそんな事言っても仕方ないんですが。
こちらのお宅も見事な板葺き。石垣と階段も見事です。ちょっとしたお城を思わせます。
坂のところにあるというのがまた良いです。住んでいる人は大変かもしれませんが、夕暮れにこの坂を上って帰ってくるのを想像してちょっと憧れてしまいます。家の中から魚を焼く匂いなんかしてるとなお良し。
階段と路地。良いです。均一すぎずかといって乱雑でもない、この絶妙なバランスがたまりません。石畳のすき間から緑が出ているのもいいですね。ジブリっぽさがあります。
このあたりでは井戸がまだ生活に根ざしたものとして残っているようです。地域の人が共同で使うことでコミュニケーションが自然と生まれる、そんな街並みがまだ残っていることを嬉しく思います。
東京にはいろんな街がありますが、行っただけで疲れてしまうような街もある一方、こんな風に気持ちにゆとりを持たせてくれる街もあります。開発でどんどん失われていってしまうのでしょうが、できるだけ残ってほしいと願います。
2014.8月来訪