はい、ひでです
洋館っていいですよね。言葉の響きが素敵です。今の時代に東京で新築の洋館を建てるお金持ちの人とかいるんでしょうか。
そんなわけでやってきたのは台東区池之端にある旧岩崎邸。千代田線湯島駅から歩いて3分ほどの場所です。ここには三菱財閥の3代目、岩崎久弥が住んでいました。荘厳な佇まいに圧倒されます。
1896(明治29)年竣工。設計はイギリス人ジョサイア・コンドルです。この人は近代日本における欧米化政策の象徴とも言うべき舞踏場「鹿鳴館」も手がけています。この鹿鳴館の開館日である11月29日が「ダンスの日」に制定されているという事は、周知の事実として言うまでもないでしょう。
中に入ると、イメージ通りの洋館の内装といった感じです。赤い絨毯、アーチ型の建具の向こうにある大きな窓、クラシカルな照明。カーテンの向こうから差してくる日の光までが洋館風です。まるでタイムスリップしてしまったかのような錯覚に襲われてしまいます。
この壁紙は「金唐革紙」という贅沢なもの。写真が暗いですが実物は金色に輝いています。
ステンドグラスもこのような洋館にはとてもマッチしています。
そしてこのような建物では、階段にも贅沢なスペースが与えられています。凝った装飾が施された手すり、太い柱。赤い絨毯は階段にも使われています。
テンション上がって階段ばかりいっぱい撮ってしまいました。お嬢様が降りてきそうな雰囲気が漂っています。
そして水回りも洗練された雰囲気です。高級ホテルのような洗面スペース。
便器まで陶器の凝ったものが設置されています。
明治から昭和初期にかけて作られた、このような建築物にはとてもロマンを感じます。このように文化財に指定されて保護されているものは見に行きやすくていいですね。