カフェと旅とDIYの日々

カフェと旅とDIYを愛するダンサーひでの、気ままなブログです。

代々木会館ビル

 

こんにちは、ひでです

 

 

今まで撮りためていた古い写真のデータを見ていたら、レトロなビルの写真が出てきました。JR山手線、代々木駅前に建つ「代々木会館ビル」。訪れたのがだいぶ前のことなので、現在もあるのか気になってネットで調べてみたところ、なんと今年2019年8月で解体されるとの事…すごい偶然です。やはり何か虫の知らせみたいな物があったのでしょうか。

 

 

 

JR代々木駅前の一等地に立つこちらのビル。特徴的な形と独特なカラーリング、そしてかなりの年季の入りぐあいで、周囲の新しい建物から明らかに浮いています。

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実はこちら、1974年のテレビドラマ「傷だらけの天使(萩原健一主演)」の舞台となった場所。探偵である主人公がこのビルの屋上に建つペントハウスに暮らしているという設定です。それから年月は流れ、街は変わっていきましたがこのビルは当時のままの姿を残し続けてきました。

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(画像はネットより)

 

そして更に驚くことに、新海誠監督の映画「天気の子」の中で結構重要なシーンにこのビルが出てきたことで、映画を見たファンがここを訪ねたりしているようです。

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(画像はネットより)

 

 

かつては数多くの店舗が入居していたようですが、僕が訪れた時は1階の居酒屋と3階の中国書籍の店のみとなっていました。
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入口。開け放たれたドアの後ろには、「代々木会館」の看板が少しだけ見えています。
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中に入り、階段を上るとかつては飲食店が多数入居していたことが分かります。
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こちらが営業中の書店の姿。ただごとでないオーラが漂ってきています。店内から溢れるほど山積みにされた本。
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店外の階段のところにも本の山が。下の方にある本はどうやって取ればいいんでしょう。
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さらに上に行くと、何やら怪しげな鳩の落書きが。これ以上は塞がれていて行けなくなっていました。
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有名なドラマのロケ地ということで、屋上まで見に行く人が多かったようです。このビルの竣工は1969年。これまで何度も取り壊しの話が上がったものの複雑な利権の関係でそのつど白紙になっていたようですが、今回ついにその歴史に幕を下ろすことになりました。また一つ東京からレトロ建築が消えます。興味のない人には何でもない事だと思いますが、少し寂しい気持ちになる人もいるんじゃないかなあと思います。