はい、ひでです
荻窪に僕好みの建築があるとの情報を得たので、行ってきました。といってもそういうのに詳しい知り合いがいるとかではなく、ただネットで見ただけですが…。そうです。ひではぼっちなのです。
それがこちら。荻窪駅から歩いて10分少々、住宅街の中に建っています。1938年築ということでかなり年季の入った建物です。天気が悪いせいもあるのかもしれませんが、全体からただならぬ雰囲気が出ています。
上の方には右から左へ「西郊ロッヂング」の文字が。ロッヂングというのは普段あまり聞きなれない言葉ですね。看板には「旅館 西郊」とあります。
入口の方に回ると和風の構えです。
立派な木が生えています。
こちらの建物、旅館と賃貸アパートの両方をやっているそうで、手前側はアパートのようです。住人用のポストが見えます。味のあるところで暮らしたいという人はけっこう多いらしく、常に満室だそうです。
旅館側の入口。門がいい感じです。高級料亭のような印象があります。
中をのぞくと盆栽風の松が。
横には古いタイプの旅館によくついてる丸っこい看板が掲げられています。大学生の時、ダンス部のリーダーズキャンプで行った鬼怒川の旅館群でよくこれを見かけました。懐かしいなー。
塀にかけられていた看板。日本舞踊の教室ですかね。この看板もいつからあるのか分からないくらいボロボロです。
裏に回るとツタがえらいことになっていました。
「御旅館」というのも今どきあまり見かけないですね。描かれた松もいい味を出してます。そして結婚式から受験生の宿までと守備範囲の広さ…なんというか、やたらと情報量の多い看板ですねこれ。
昭和のはじめに建てられた旅館は、現代になってもまだ現役で活躍しているのでした。